野球の中でも最も重要な役割を果たす投手。
投手は野球の中で一番注目される選手となり、投手の善し悪しで試合が決まると言っても良いでしょう。
今回は、投手の役割とポジションについて詳しく解説していきます。
投手の役割
投手は打者に対して投球することが一番の役割です。
速い球を投げる投手や、変化球主体の投手とタイプは様々ですがストライクが入らないと打者はバットを振っくれません。
フォアボールばかりの試合だと守備のリズムも悪くなり、試合を見ている方も全く面白くありません。
まずは、ストライクを投球できるコントロールを持った選手でなければ務まりません。
投手の能力で試合が左右されるほど重要な役割を担っているポジションとなります。
また投手は9番目の野手とも言われ、投球後は打球の処理もしなければいけません。
マウンド周りのバント処理などフィールディング技術も必要となります。
投手に求められる能力
それでは、投手にはどのような能力が求められるのでしょうか。
大きく分けて以下の3つの能力が優れていれば良い投手と言えるでしょう。
- コントロール能力
- 肩の強さ
- 強靭な下半身
コントロール能力
先ほども説明したように投手はまずストライクを投球できないと試合が成立しません。
フォアボールを嫌いド真ん中に投球すれば当然打者に安打を打たれてしまいます。
ベースの思った所に力のある球を投げ込めるコントロールと、打者が思わず振ってしまうようなボール球を組み合わせ打差を翻弄するコントロール能力が必要となります。
肩の強さ
コントロールの次に大切なのは、肩の強さです。
いくらコントロールが良くても誰でも打てるような緩いスピードの投球では簡単に打たれてしまいます。
速い球が全て良いわけではありませんが、ある程度球威のある投球能力が必要となります。
また、投手は1試合で投げる投球数が学童野球であれば70球。プロ野球であれば150球程度投球します。
直ぐに肩が痛くなり投球出来ない投手は不向きとなります。
強靭な下半身
先ほどの肩の強さと関係しますが、投手は下半身の筋力が大切とされています。
手で投げるため、下半身は関係ないと思われるかもしれませんが下半身を安定させ、体重移動を行うことによりコントロール、球速共に安定してきます。
また、肩を故障する原因として上半身のみで投球することにより方への負担が大きくなり故障の原因となります。
走り込み、ウエイトトレーニングをすることにより強靭な下半身が作られ怪我の軽減にも繋がります。
1試合を完投できる強靭な下半身が投手には不可欠となります。
投手の特徴
投手には様々な投球フォームをする投手がいます。
- オーバースロー
- アンダースロー
- サイドスロー
- スリークォーター
それぞれの投球フォームにより、メリット・デメリットがあります。
基本的に一番多い投球フォームはオーバースローが主流となっています。
投手のルール
投手はマウンドと呼ばれる少し小高い所に「プレート」と言われる部分があります。
ルール上でこの「プレート」を踏んだ状態でなければ打者に投球する事はできません。
「プレート」を踏んだ状態であれば投手としてのルールが適応され
「プレート」を踏んでいない状態であれば野手としてのルールが適応されます。
投手のルールは「ボーク」として適応され、ボークにも細かなルールが決められています。
ボークについては以下の記事を参考にしてください。
また、野手とは違いグローブの色は「白/グレー/PANTONE の色基準14 番より薄い色」は禁止とされており、同色としなければいけません。
たの選手で認められているリストバンドや、サングラスの使用も不可となるため投手をする際には注意が必要です。
投手の交代
投手の交代は試合を左右する大きなポイントとなります。
しかし、いつでも自由に交代できるわけではなく主に以下のルールが決められています。
- 学童野球(小学生)は1日70球以下とする。
- 少年(中学生)は1日100球以下とする。
- マウンドに立つと最低一人は打撃を完了させなければならない。
他にも細かなルールはたくさんありますが、最低でもこの3つは覚えておく必要があります。
特に2020年より本格的に投球制限の枠が設けられました。規定投球数に達すると、打者の打撃が完了した時点で交代となるためチームでは今まで以上に投手が出来る選手を育てておかなければいけません。
変化球
学童野球では変化球は禁止となっていますが、中学生以上になると変化球を使い、打者のタイミングをずらさなければ打者を打ち取ることはできません。
カーブ
変化球の中で一番投げやすい球種となります。
投手と反対方向に変化し、縦に落ちる球が特徴です。カーブにも、スローカーブ・縦カーブなど様々な種類があります。
スライダー
投手と反対方向に変化し、横へ曲がる球が特徴です。
スライダーにも、ストレートと変らない速さで曲がる「高速スライダー」やカーブのように縦に落ちる「縦スライダー」などがあります。
フォーク
フォークは、打者の手前で縦に落ちる球が特徴です。
主に打者に対して三振を取る球種として使用されます。
チェンジアップ
チェンジアップとは球速を遅くして打者のタイミングをずらす球です。
ストレートを投げる腕の振りと同じタイミングで投球する事により効果を発揮します。
ほかにも、ナックル・ツーシーム・シュートなど様々な球種があり、ストレートと合わせ3つくらいの球種が投げれれば打者を翻弄することができます。
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まとめ
投手は他の野手に比べ負担が大きく、試合を左右する重要なポジションとなります。
そのため、トレーニングを重視したり試合前の体調を管理することも大切です。
また、投手に関する特別なルールや変化球を習得したり磨きをかけることも必要となってきます。
さらに、怪我や故障をすることなく日々トレーニングを継続して行うことが欠かせません。
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