審判は石ころ?試合中にボールが当たったらどうなるの?

ルール

野球の試合中に審判員がプレイを妨害したらどうなるの?

審判は石ころと同じでボールが当たってもプレーは継続されるの?

今回は試合中に審判員にボールが当たった時のルールを現役審判員である私が詳しく解説していきます。

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審判は石ころではありません

練習や試合中に「審判は石ころだ」と一度は耳にされたことがあると思います。

野球のテレビ中継ですら実況アナウンサーが「これは行けません!審判は石ころと一緒ですよ」と発言した場面もありました。

結論から言えば石ころではありません!

野球の審判を偉く語るつもりはありませんが、審判だって人間です。

そして、野球の審判というのは様々な複雑なルールを把握し、最高の試合を作り上げる「第三のチーム」です。

なぜ石ころと言われるのか

それでは、なぜ石ころ発言がでてくるのでしょうか。

それは、試合中に審判にボールが当たってもインプレーでプレーが継続されると勘違いしている人が多いからです。

しかし、場面によってプレーが継続される場合など様々なケースがあります。

 

大きく分けると3つのケースが発生します。

  • ボールデッドとなるケース
  • インプレーとしてプレイが継続されるケース
  • プレイの状況により判断されるケース

このようにルールをしっかり把握していると、こんな失礼な発言は出てきません。

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審判に当たりボールデッドになるケース

野球規則では以下のように記載されています。

打者は、次の場合走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。(中略)
野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で審判員または走者に触れた場合。(野球規則5.05b(4))

このように野手(内野手)に触れない打球が外野へ抜ける前に、内野内で審判員に当たった場合にはボールデッドとなります。

 
注意するポイントは以下のようになります。
  • 投手を含む内野手が打球に一切触れていないこと。
  • 内野内(ベースより手前が目安)で触れたこと。

内野内で審判に触れる可能性があるのは、走者が1塁または2塁にいる場合です。
なぜなら、走者が1塁または2塁にいる場合は2塁の審判員は内野内で位置して判定に備えるからです。

1塁または3塁の審判員は基本ファウルラインより外に位置している。
また、内野手より後ろ(ベースより2m以上後方)に位置しているため内野内でボールに触れたとは言い難いです。
ここらへんの判断は審判員に委ねられます。

 
想定されるプレイは以下のようになります。
  1. 走者が1塁の場面。
  2. 打者がセンター前に抜けそうな鋭い打球を打った。
  3. 打球は、内野手に触れることなく2塁の審判にボールが直接当たった。

プレイの流れとしては、審判員にボールが接触した時点でボールデッドとなります。(プレイの成行は関係なし)
そして、1塁走者は2塁へ進塁、打者は1塁への安全進塁権が与えられます。

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審判員に当たってもインプレーとなるケース

いわゆる「石」と言われるケースです。
野球規則では以下のように記載されています。

ただし、内野手(投手を除く)をいったん通過するか、または野手(投手を含む)に触れたフェアボールが審判員に触れた場合にはボールインプレイである。(野球規則5.05b(4))

このように野手(内野手)に触れた打球が審判員に当たった場合にはインプレーとなります。
この場合は、内野と外野は関係ありません。

 
注意するポイントは以下のようになります。
  • 投手を含む内野手が打球に触れたとき。
  • 投手を除く内野手を一旦、通過したとき。
 
想定されるプレイは以下のようになります。
  1. 走者が1塁の場面。
  2. 打者が投手を強襲する鋭い打球を打った。
  3. 投手はグラブを弾き捕球出来なかった。
  4. 打球はセンター前に抜ける前に2塁の審判員に接触してしまった。

つまり、投手を含む内野手が打球に触れた場合。
そして、内野手の守備の機会が終了した後に審判員に打球が触れてもプレーは継続されインプレーとなります。
この時、審判員もジェスチャーも何も行いません。

プレイの成行により判断される場合

野球規則では以下のように記載されています。

球審が、盗塁を阻止しようとしたり、塁上の走者をアウトにしようとする捕手の送球動作を妨害(インターフェア)した場合──各走者は戻る。
【付記】 捕手の送球が走者をアウトにした場合には、妨害はなかったものとする。
【原注】 捕手の送球動作に対する球審の妨害には、投手への返球も含む。(野球規則5.06C項)

このように捕手の送球を審判(球審)の腕などが当たり盗塁等の送球を妨害してしまった場合には、守備側が不利にならないようにプレイの成り行きを見て判断されます。

 
注意するポイントは以下のようになります。
  • 守備側が不利にならないようにプレイの成行を見て判断される。
  • 走者は守備側が不利な判定になると、占有していた塁へ戻される。
  • 打者の進塁は出来ない。アウトにもならない。

想定されるプレイは以下のようになります。

 
(パターン1)
  1. 走者が1塁の場面。
  2. 1塁走者は盗塁を行い、それを見たキャッチャーは2塁へ送球しようとした。
  3. しかし、キャッチャーが送球する際に審判員の腕が当たり送球に支障が出た。
  4. 1塁走者は2塁でアウトまたはセーフの判定を受けた。

プレイの流れとしては、インプレーとなります。
キャッチャーが妨害された時点てタイムは掛かりません。

そして、2塁での判定がアウトまたはセーフどちらになるかにより処置がかわります。

 

2塁の判定がアウトになった場合
審判(球審)の妨害は無かったものとしてアウトの判定で、プレイは継続されます。
 
2塁の判定がセーフになった場合
審判(球審)の妨害とみなされ、走者は元の塁へ戻る。打者は進塁出来ません。アウトにもならず継続して打つことが出来ます。
 

まとめ

結論:審判員は石ころではなかった。

場面によってプレーが継続される場合など様々なケースが発生することがありました。

 
大きく分けると3つのケースが発生します。
  • ボールデッドとなるケース
  • インプレーとしてプレイが継続されるケース
  • プレイの状況により判断されるケース

ルールをしっかり把握して試合に臨みましょう!

 

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