冬場のトレーニングと言えばサンドボールを使ったトレーニングです。
冬のみならず、狭い室内などの省スペースでも練習ができると同時にバッティングの際に強い打球を打てるようになります。
また、最近ようやくバットに当てる事が出来たけど、ヒットが打てないという小学生にもおすすめの練習方法です。
今回は、サンドボールを使った練習方法を紹介します。
サンドボールとは
サンドボールは、野球のトレーニングに使用するボールのひとつです。
塩ビ製で出来たボールで、ボールの中には砂鉄が入っています。
砂鉄を入れる事で普段のボールより重く、飛ばないという特徴があります。
野球の練習では、ボールが重たいという特徴を生かし、バッティングの際のパワーアップを目的として使用されることが多い練習用具です。
サンドボールを使うメリット
サンドボールを使った練習には4つのメリットがあります。
遠くに飛ばすことができるようになる
バッティングの際にボールを遠くに飛ばしたり、強い打球を打つとヒットの確率があがります。
- スイングスピード
- 力強いバッティング
この2つが出来ないとバッティングで活躍することはできません。
スイングスピードについては以下の記事を参考にしてください。
また、スイングスピードが速くてもボールに打ち負けるようでは遠くに飛ばすこともできません。
サンドボールは、通常のボールより3倍~4倍重たいボールとなります。
これをより遠くに飛ばすことができれば、試合で使用するボールも必然的に遠くに飛ばすことができます。
バットにボールを乗せて運ぶ感覚を身につける
バッティングを上達させる感覚として、「バットにボールを乗せて運ぶ感覚で打て」と言われます。
押し込む感覚で打つともいわれ、手首の使い方を工夫する必要があります。
ボールを打つ際に、バットを握る上側の手が、手の甲を向いていてはゴロの打球しか打てません。
俗に言う手首をこねるバッティングです。
サンドボールを使い、手首を返して打てば足元にしかボールは飛びません。
遠くに飛ばすためには手首を返さずに、手の平が上を向いた状態で打つ必要があり、感覚が身に付きます。
ミート力の向上
サンドボールは構造上、バットの芯に確実に当てないと遠くに飛ばすことが出来ません。
特に最近は複合バットを使用することが多くなり、バットの芯が広くミートする意識が少ない選手が多いです。
サンドボールを使いバットの芯に確実に当てて、ボールを運ぶ感覚が身に着きます。
室内でも練習できる
サンドボールはフルスイングで芯に確実にミートさせても数十メートルしか飛びません。
そのため、狭い室内や省スペースでも簡単に練習ができるメリットがあります。
小学生の飛距離アップに効果が高い
小学生はバットに当てることが精一杯で、バットに当たるだけで喜ぶ子供もいます。
野球を初めて自分が成長した感覚を喜ぶのは非常に良い事です。
しかし、バットに当たるだけではヒットは打てません。
指導する方法も言葉で「もっとスイングを強く」、「ボールを運ぶ感覚で」などと説明しても理解できないでしょう。
サンドボールを使用して「このボールをなるべく遠くに飛ばしてみなさい」と言った方が感覚で技術が身に付く場合もあります。
小学生の練習こそ、サンドボールを使用して練習するのに最適です。
ただし、あまりにも重たいボールを使用すると故障や、フォームが崩れる原因となるので350g前後のボールを使用しましょう。
サンドボールを使う時に適したバット
サンドボールを使ったバッティング練習には竹バットを使って練習することをおすすめします。
竹バットの特徴は、芯が非常に狭くボール1個に満たない位の芯であるため確実に芯でとらえる練習に向いています。
サンドボールの構造と、竹バットの特徴を上手く利用して、より確実に芯に当てる練習ができると言えます。
間違っても複合バットで練習しないようにしましょう。
練習の効果が半減したり、バットが傷む原因となります。
(少年用)
サンドボールを使った練習方法
サンドボールを使った効果的な練習方法を3つ紹介します。
ティーバッティング
ティーバッティングは通常行う練習として一般的ですが、2人1組となり打者の斜め横からトスをしてあげます。
投げる際に実際のボールの軌道とは違うため、より実践に近いボールを投げてあげる事が大切です。
また、室内であれば壁などに打ち込むとボールを拾いに行く手間が省けます。
ロングティー
打者の正面から10メートル程度離れた所からトスされたボールを打ちます。
打者はサンドボールをより遠くに飛ばせるよう意識して行い、ボールの軌道はセンター方向から逆方向へ打つように心掛けます。
投げる人はボールが重たいため肘を壊さないように下投げで投げるようにしましょう。
置きティー
バッティングティーの上にサンドボールを置いて練習すれば一人でも練習することが可能です。
練習相手がいないときや自宅でも簡単に出来るのでおすすめの練習方法です。
置きティーの練習方法については、以下の記事を参考にしてください。
おすすめサンドボール
おすすめのサンドボールを特徴も合わせて紹介していきます。
参考に普段使う野球ボールの重さを記載しておきますので重さを比較して購入すると良いでしょう。
種類 |
軟式J球(学童用) |
軟式M球(中学以上) |
硬球 |
ソフトボール(3号ゴム製) |
重さ |
129g |
138g | 141~148g | 190g |
ナガセケンコー サンドボール
野球ボールで有名なナガセケンコーのサンドボールです。
ボールが黄色いため、集中力が持続しやすく、薄暮でも見やすいです。
有名メーカーのため安心して使用することができます。
重さは350gと450gがあります。
(350g)
ゼット サンドボール
ゼットから販売されているサンドボールです。
野球ボールと同じ白色で練習の際もよりイメージが沸くでしょう。
重さは350gと450gがあります。
(350g)
(450g)
UNIX Hit-Punch
ユニックから販売されているサンドボールです。
ヒットパンチという名前で販売されており、他のサンドボールより軽めの設計なので小学生に適しています。
重さは200gと300gがあります。
(200g)
ダイト サンドボール
ダイト株式会社から販売されているサンドボールです。
ダイトスポーツはあまり聞かないメーカーですが、元々は高校野球のボールを安価な価格で販売していました。
現在は低価格で主要メーカーに負けない位の品質で小学生から社会人までが練習球として使用しているメーカーです。
重さは150g、350g、500gの3種類があります。
(150g)
(350g)
(500g)
フィールドフォース サンドボール
練習アイテムで有名なフィールドフォースから販売されているサンドボールです。
野球ボールを思わせる形に、カラフルなデザインが特徴です。
重さも200gと軽めに出来ているので小学校低学年の子供やガールズ選手におすすめです。
サンドボールのメンテナンス
サンドボールを使い続けると空気が抜けてしまいます。
そのまま使い続けると破れてしまい使用できなくなります。
サンドボールには空気穴が付いているので定期的に空気入れで、空気を入れてやると長持ちします。
空気入れが「おまけ」で付いている商品を買うと役立ちますよ!
まとめ
サンドボールを使った練習について説明してきました。
冬場のトレーニングの定番と言っていいほど室内で打ち込みをするチームが多いです。
ただパワーを付けるだけではなく、ボールの運び方や、手首の使い方など様々な練習ができます。
また、竹バットを使った練習は本当におすすめなので是非、取り入れてほしいと思います!
コメント