野球の審判をするうえで様々な道具が必要となってきます。
公認審判員はもちろんですが、自分の子供が所属しているチームの練習試合などで審判を依頼されることもあると思います。
全ての審判道具を揃えると15~20万円程度必要になってきますが目的に合わせて自分に必要な道具を揃えると良いです。
今回は、現役審判員である私がおススメする野球審判用具を紹介します。
審判用具の揃え方
野球の審判はホームベースでストライク・ボールの判定をする球審。
各塁に位置する塁審に分けられます。
それぞれの位置するポジションや、自分が本格的に審判をする場合、お父さん審判として審判をする場面などに分けて必要な道具を用意すると良いです。
試合に合わせ用具が違う
野球の試合は、プロ野球や高校野球などのように硬式球で行われる試合と、ボールの中が空洞になった軟式球で行われる試合があります。
塁審で使用する用具は硬式と軟式で使用する用具は同じですが、球審をする場合は硬式用と軟式用を分けて使用する必要があります。
公認審判員として活動をする
公認審判員とは各連盟・リーグに登録をして本格的に審判員活動を行う人をいいます。
各種、公式大会などに派遣され審判を行うため審判用具も全て揃える必要があり、制服などは規定の服を購入しなければなりません。
また、用具についてもSGマーク付きの安全基準を満たした用具が必須となります。
お父さん審判として活動をする
子供が野球チームに所属していると、チームの練習試合などで審判をすることは避けて通れない道となります。
お父さん審判は、用具を全て揃える必要は無く必要最低限の用具から購入するようにしましょう。
また、各チームで用意している審判道具を使用するのも良いです。
野球の審判方法
は以下の記事を参考に練習してみましょう。
インジケーター
インジケーターとは、ストライク・ボール・アウトのカウントを記録する道具で、審判をするうえで必ず必要になります。
試合中は常に左手に持ち、カウントする時には目元のダイヤルを見る事なくカウントしていきます。
そのため、普段から使い慣れた自分専用のインジケーターを持っておくと良いでしょう。
値段も安価なので壊れた時や紛失した時に困らないよう予備を常に2個程度保管しておくと良いです。
メーカーにより形状や大きさが違うため自分の使いやすいインジケーターを選びます。
選ぶときにポイントは「ストライク」と「ボール」のダイヤルゲージが、左右どちらに付いているのかがポイントです。
買うたびに、ゲージ位置が違うと混乱するので統一して購入するようにしましょう。
ストライクカウントが左に付いたインジケーターです。
薄手で握りやすく、試合中にも邪魔にならないインジケーターです。
厚手で丈夫に出来ているため壊れる心配もなく長く使えます。
また、ゲージがしっかりしているので誤作動も防止できます。
ハケ
ハケはベース・ホームプレート・ピッチャープレート上に土が付着した時に、ハケで払い落とします。
各塁の塁審をしている場合もピッチャープレートをイニング間にハケで掃いたり、自分の担当している塁を掃いたりするときに必要なため準備が必要です。
特にホームプレートは常にキレイになるように心がけましょう。
球審用と塁審用があるので場所によって使い分けると良いです。
(塁審用)
帽子
公認審判員として活動する人は指定のマークが付いた帽子を購入する必要があります。
お父さん審判は、被る帽子は何でも構いませんが必ず着用してください。
また、球審をする際に、普段使用している帽子だと「ツバ」の部分が邪魔をして帽子を後ろ向きに被らないといけません。
これだと素人感が丸出しでカッコいいとは言えません。
出来れば審判用の帽子を購入しておいた方が良いです。
インターネットショッピングサイトを検索すると、たくさんの審判用帽子が販売されています。
中には、「JSBB」などロゴが刺繍された帽子があります。
これは連盟登録した公認審判員が使用する帽子なのでお父さん審判員は着用はしない方が良いです。
次に、「球審用」「塁審用」「球審・塁審兼用」の3種類があります。
何が違うかと言うと、帽子のツバの長さが違います。
球審・塁審兼用は名前の通り、帽子のツバも程よい長さで球審・塁審どちらでも使えます。
したがって、「球審・塁審兼用」を購入するの一択となります。
オールメッシュになっているので暑い夏でも快適に被ることができます。
球審用マスク
球審用マスクは値段も比較的高価になるため、お父さん審判はチームで所有しているキャッチャー用のマスクを使用しても問題ありません。
ただし、人により頭の大きさなどが違いうので、その都度、紐の調整が必要になります。
また、人の汗が含まれたパットを装着するのもあまり良くありませんね。
球審用マスクを選ぶポイントとしては、マスクにも「硬式用」と「軟式用」があります。
硬式用マスクを軟式で使っても大丈夫と思われるかもしれませんが、マスクの金属部分の間隔(隙間)が違います。
軟式ボールは打つと凹みます。硬式マスクは間隔が広いため、隙間にボールが挟まりとても危険です。
必ず試合の種類に合わせてマスクを使い分けて下さい。
最近では軟式と硬式の兼用マスクが販売されているので、両方の試合を行う人は兼用を購入すると良いでしょう。
もう一つ選ぶポイントとして、「スロートガード」があるマスクを選んでください。
スロートガードとは喉を保護するもので、最近では一体型のスロートガードが主流です。
(スロートガード有)
(スロートガード無)
また、先述したように2021年より審判員も「SGマーク」付きの安全基準を満たしたマスクを使用する事が必須となりました。
公認審判員で活動する人は、必ず「SGマーク」付きのマスクを購入するようにしましょう。
また、「SGマーク」も付いているため最新の適合基準に適応しています。
ボール入れ
審判員は試合の進行を早めるのも仕事のひとつです。
予備のボールを常に3個程度持っておく必要があり、自分の利き手側のベルトに通しファウル等でボールが無くなったら素早く投手に新しいボールを渡します。
ボール袋の中にはボールのほか、ベースをキレイに掃くハケなども一緒に入れておきます。
ポケットが非常に広く「M級」でも軽く4つは入ります。
また、裏側の記事はポリエステルで出来ているので、しっかりとした作りと汗でボールが濡れないメリットもあります。
ベルト
球審をする際には、ボール入れをベルトに通して腰に着けておく必要があります。
様々なベルトがあり、選手同様のベルトで構いませんが用意しておくと良いでしょう。
インサイドプロテクター
チェストプロテクターとも呼ばれ、球審の肩からお腹周りをガードしてくれます。
アンダーシャツの上から装着し、インサイドプロテクターを装着した後に上着を着ます。
審判員が肩幅が広く身体つきが良いのは、インサイドプロテクターのおかげです。
軟式用、硬式用とあるため用途に合わせて選びましょう。
軟式野球の試合で硬式用のインサイドプロテクターを装着しても全く問題はありませんが、無駄に重たくなるだけなので避けた方が良いです。
また、プロテクターを付けるため普段着ているサイズの上着だと小さく感じてしまいます。
球審をする際には1サイズ大きめの上着を着るようにしましょう。
レガース(軟式用)
足をガードしてくれるレガースです。
ソックスの上から装着し、ズボンの中に隠して着用します。
捕手用のレガースと似ていますが、ひと回り小さくズボンの中からでも着用することができます。
膝部分までガードするように装着するため長めの靴下を履かないと擦れてしまいます。
ファウルカップ
ファウルカップは大事な股間をガードしてくれます。
捕手同様に審判員も必ず装着して、いざという時に備えます。
球審は中腰で足を広げて立つため下からワンバウンドする球が襲ってきます・・・。
装着する際には、ファウルカップ収納付きのスライディングパンツをはく必要があります。
塁審用シューズ
塁審用のシューズは、選手同様のトレーニングシューズで構いません。
色は黒色のシューズを履くようにしましょう。
球審用シューズ
塁審用のシューズは、安全靴のようにつま先部分と、足の甲部分に金属金具が付いています。
ボールが当たったり、選手に踏まれるのを防ぐ目的があります。
審判用かばん
野球の審判は多くの用具や服を持ち運ぶ必要があります。
そのため大きなかばんが必要となります。
まとめ
審判に必要なアイテムを紹介しました。
本格的に審判を行う人は全て必要となりますが、お父さん審判のような活動をする人は用途に合わせ必要な用具から揃えると良いでしょう。
自分専用の審判用品が増えれば審判にも興味が沸き楽しくなること間違いありません!
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